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みそブログ ~相棒とマラソン編~

多摩川で彼女とマラソンを頑張ってるサブスリーランナーのブログ。コンビニや漫画、たまにライフハックも。

【レース】「What Do You Run ?」その答えを今・・・私の大阪マラソン2016【レポート】

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プロローグはこちらから

「What Do You Run ?」その答えを今・・・私の大阪マラソン2016【プロローグ】 

 

 

ピピッ、ピピッ

 

「あー・・・もう時間か」

 

昨夜はあまり熟睡できなかった。きっといつもの枕と違うせいだろう。

 

そう、本日は大阪マラソン2016開催日。わざわざ2日前から大阪入りをして現地でコンディションを整えるというプロ顔負けの気合の入れ方。

 

実はただ単にEXPOを楽しみたかっただけという理由ではあるが、金曜入りしたことによって余裕をもって準備ができたのは事実。

 

しかし睡眠だけはどうしても環境が変わると難しい・・・

 

寝ぼけ眼でいそいそとレースの準備をし始める。

 

私がガチで臨むレースの朝、必ずと言っていいほど行う儀式が2つある。

 

1つ目はテーピング

 

もちろんサポート的な要素もあるが、どちらかと言うとおまじない的な意味合いが大きい。初めてサブスリーを取った時にした足の裏のテーピングなどは、必ずと言っていい程レース時には施すことにしている。

 

ちなみに余談だが、私はテーピング技能に関する資格を取得している。昔チームの代表をしていた時にメンバーの力になれればという理由で取ったものだが、今ではすっかり自分用にその技術を活かしている。

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そして2つ目はうどんを食べること。

 

これに関しては完全にジンクスだ。うどんを食べると勝率が上がるんだ、私は。

 

時刻は既に6時半。そろそろ着替えないとまずいな・・・予定では6時50分にホテルを出る予定だが、まだ便意がきていない。出来ればホテルで済ませておきたいところだったが、こればっかりは仕方がない・・・

 

準備してあったレース用の衣装に着替えて、予定通りにホテルを後にする。

 

「さぁ、行こうか!」

 

大阪の祭りが今始まった

時刻は8時50分。

 

大阪マラソンは手荷物預けから整列までの距離がとにかく長い。分かってはいたが便通事情により結局ギリギリなってしまったのは言うまでもない。

 

ブロック内で後ろになる分には気にしない。しかし最後尾のNブロックからのスタートになるのだけは避けなくては。

 

駆け足でスタートブロックへ向かうも、途中2度の検問に捕まり冷や汗・・・結構ぎりぎりになりながらもようやく定位置のFブロックへと整列することができた。

 

「お・・・見てみ、あそこがスタートだ!」

 

相棒と共にスタート位置を確認し、スタートまでのタイムラグを予想。おそらく7~8分はかかるだろう。

 

そうこうしている内に・・・

 

カシュッ

 

何かをしくじったような音声と共に大阪マラソン開幕のアナウンスが流れだした。

 

「地味だな音が(笑)」

 

何はともあれ、大阪の祭りが今始まった!!

 

いくぜ

 

序盤は抑えるという理想と現実

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本レース、私のレースメイク予定はこう考えている。

 

序盤は抑えて後半ジリ上げ

 

まぁ要するにネガティブスプリットだ。

 

前半~ハーフまでは目標ペース+5秒くらいで流して、後半にこの負債を返していき、ギリギリのギリで目標達成。それが理想だ。

 

ちなみに、現役シリアス時代の私はネガティブスプリットのレースメイクは一切しなかった。なぜなら私のウリは根性で押し切ることにあるからだ。

 

この、押し切るという1点については私はカナリの自信を持っている。例え目標に届かなくてもレースを投げずにベストエフォートで走り抜ける強さが私のウリであると自負している。

 

しかし今回はあえての逆。あえてのネガティブスプリット。その理由は・・・スピードにある。

 

サブスリーのペースは4:15/km。残念ながら事前の練習で、このスピードで走り切るには走力が十分に戻っておらずほぼ不可能と判断した。

 

だからこそのネガティブスプリット。前半はスピードに余裕を持たせ、後半を根性で上げて押し切る! 一見無謀ではあるがこれが最も可能性があると踏み、このレースメイクで行くことに決めた。

 

 

現実中々うまくはいかず

 

ただでさえFブロックスタートで、序盤は道の狭さと大勢のランナーをよけて走る必要があるので、余分な体力を使っているのにも関わらずぺースはそれほど上がらないという焦り。ネットで行くとわかっていても頭はそれほどうまくは切り替えれない。

 

結局サブスリーペースを自然とキープするような形でレースメイクをする展開に落ち着いていく。

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ふと横を見渡すと、溢れんばかりの観客と沢山の声援に会場が包まれているではないか。

 

「ガンバレー!!」

「みんなカッコいい~~!!」

 

やはり都市型はいい。直接声援に応えられなくても想いは伝わるし感じる。何より力になる。

 

「ブルっ・・・」

 

武者震いなのか?カラダに何か力をもらったような不思議な感じ。ぺース的には決して余裕のあるスピードではないが、声援を力に変えてベストペースでステップを刻む。

 

この旅を共にするランナーが近くにいないのが残念だが、今は考えるな、とにかく前へ進め!!

 

順位変動(10,742位→2,221位)

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迫る脅威に立ち向かえるか

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ハーフを超えてからはじめに感じたこと、それは

 

「こっからハーフ90分カットすれば目標達成じゃん」

 

意外にもそんなポジティブ感情。しかしながらカラダは正直。少し楽に感じるはペースが落ちてるからだ。

 

ペースが同じランナーが周りにいないので、基本的には常に抜いていく姿勢でいなければならないにも関わらず、同じペースで走っているということは自分のペースが落ちているということだ。

 

「ふぅ、落ちてる・・・戻さなきゃ」

 

1km走ってペースが落ちてれば次の1kmで戻す・・・その繰り返し。だが、確実に疲労は全身を蝕んでいく・・・

 

「ダメだ、このペースでいけば潰れるぞ」

 

自分の中の安全装置が下りようとしている。なんだこの感情は・・・

 

昔であれば、「押し切れっ!!潰れてもいいからペースを刻めっ!!!」そんな強気の姿勢がウリであったのに、今は何だ?

 

先を勝手に予測して、安全に走ろうという感情が働いている。きっと目標には届かなくてもそれなりに近いタイムで走り切れればいいだろう・・・そんな妥協案がチラついているんだ。

 

「わかっちゃいる・・・わかっちゃいるけど抗えない。くそう・・・記録がほしい」

 

そして・・・

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”サブスリーが達成できない”ことが分かっているペースまで”落としてしまう”ことになる・・・”落ちて”ではない、”落として”だ。

 

・・・バカ野郎

 

ちっぽけな勇気

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やがて、"落とした"ペースも維持できないほど疲労が蓄積する。

 

頭はクラクラするし、腕なんかもうロクに触れてない。顎は天を仰いでいるし、足の裏なんか反発衝撃でヒリヒリ痛い・・・

 

周りを見渡すと、後5kmを過ぎているのに歩いているランナーも。そうなんだよ、これがある。

 

「走り切ることの難しさ」

 

周りが歩いていると、自分が歩いても許されるのではないか?そんな群集心理が働く。弱さにつけ込む甘い罠。もちろん私も・・・

 

「くっは・・・はは・・・嫌だね、ぜってーヤダ!」

 

贖罪の感情もあったのだろうか?「歩かない」そして「4:30/kmは下回らない」。今できる最低限の目標だが、最大限の努力でもある。

 

周りともペースを合わせず、「前にいるランナーは抜く」。そして「後ろからは抜かれない」。4:15/kmのペースは維持できなかったが、今の自分にできることを増やす。

 

「負けねぇ・・・、できなきゃ負けだ!」

 

背水の陣。ちっぽけな勇気。そして・・・

 

順位変動(2,002位→1,471位)

 

晴れやかな気分だ・・・FINISH

 

目標には届かなかったが、心は一度折られたが、今の自分にできる最低限のことはできた・・・かな?と

 

サブスリーを目標に掲げていたものの、ここまで走れるとは思っていなかったのだろう。気分は意外にも晴れやかなものであった。

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函館マラソンから比べても7分縮めているし、練習からしても十分な成果であろう。むしろフルマラソンを十分に走れるかどうかすら怪しかったのにも関わらずこのタイムだ。うん、満足だ!

 

 

モヤッ

 

I Run For …

うん

 

いいわけないな!!

 

満足感に浸っていたけど、違う、違うぞ。自分で掲げた目標を達成していない。これが事実じゃぁないのか!?

 

そして、それを達成するために満足な練習をしていなかった・・・これもまた事実。

 

あの練習量でこれだけの結果が出せた→すごい! じゃない。そうじゃないんだ。

 

だってゴールの瞬間に、あの感情がなかったんだよ。

 

俺が主役なんだ!この瞬間、このタイミングだけは俺のものだ!

 

自分の掲げた目標を達成する瞬間には必ずある全身を駆け抜ける衝撃が、今回はなかったんだよ。安堵、そして小さな満足感。情けない

 

I Run For…

 

何のために走るのか?1つじゃない。複数あるし、自分のおかれている状況によってその比重って変わるんだけど、これだけは変わらないものがあった。

 

I Run For…

 

ゴールの瞬間に感じるあの衝撃をもう一度!! 

 

これを追い求めて、私はまた走ります。

 

一か月後の湘南国際マラソン。・・・どこまで戻せるか。

 

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