みそブログ

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みそブログ ~相棒とマラソン編~

多摩川で彼女とマラソンを頑張ってるサブスリーランナーのブログ。コンビニや漫画、たまにライフハックも。

挑むべくは飛騨の龍、臥龍桜の咲く先に・・・【プロローグ】【飛騨高山ウルトラマラソン】

みそと相棒のレース ウルトラマラソン

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挑むべくは飛騨の龍、臥龍桜の咲く先に・・・【レース前編】はコチラ

 

♪~ (リリリリリッ) 

 

「んっ・・・もう時間か」

 

時刻は午前2時半。床についたのが確か昨日の午後9時くらいだから、約5時間半も睡眠が取れたのか。

 

熟睡と言うわけではないけれど、普段なら気分が高まって寝られないことも多いレース前でこれだけ睡眠が取れたのはありがたい。さて、皆は・・・

 

「おはようございます!」

 

私の目覚ましの音がうるさかったのか、それとも緊張で寝られなかったのか、皆一様に起き上がる。

 

「さて、準備しますか。」

 

本日は飛騨高山ウルトラマラソン開催日

 

一般的によく耳にする42.195kmを走るフルマラソンとは違い、その倍以上の100kmというとてつもない距離を、更に制限時間14時間以内に走りきらなければならないというとんでもないレースだ。

 

また、走るコースも並みではない。なんせ、高低差1,000m以上ある山谷を幾度となく越えながらの100km走なのだから。。

 

こんなレースに出場しようなどと考えるバカがどこにいる・・・と、失礼。ここに8人もいたではないか。

 

一体どうしてこんなことになったのか・・・

 

 

プロローグ

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わたくし、みそはいわゆる「市民ランナー」だ。メイン種目はフルマラソンで、ベストタイムは2時間48分台と自分で言うのもなんだがそこそこ早い部類ではある、昔は。

 

自分のタイムアップに力を入れ出し始めた頃、同じ趣味の仲間ほしさにランニングチームを作ったりして、一時期は120名を越える大所帯のチーム代表として練習会やイベント開催などをしていた。

 

今では次の世代に代表のタスキを渡してチームを辞しているが、ありがたいことにメンバーとは変わらず交流を続けることが出来ている。「繋がり」というのは本当に大事なものだとこのチームから教わった。

 

辞してからしばらく経ったある日、チーム設立当初から参加してくれた初期メンバー6人のみを集めて忘年会を開催したことから物語は始まる。

Year-end party

※画像はイメージ図です。

 

「お久しぶりです!」

「お疲れさまです!」

 

今はもうチームのイベントに参加することも少なくなってきた初期メンバーも、こうして都合をつけて集まってくれることは本当にありがたい。

 

ちなみに初期メンバーというのは、私がチームを作ろうと思い、メンバー募集を始めてから一番はじめの練習会に出てくれたメンバーのことを指すが、みな30台後半~50台のいわゆるオジサンたちだ。

 

当時20代で最年少かつ金髪、いかにも怪しい風貌であった私のチームに参加してくれて本当に感謝しているし、今でも変わらず交流を続けている彼らを、世代の差など関係なく本当に大事な、かけがえのない友人だと思っている。

 

酒も進み昔話に花が咲く中で、とあるメンバーがこんなことを口にする。

 

「せっかくだから今度皆で一緒にレースに出るのはどうですか?」

「いいですね、出ましょう!今からだとどこがいいですかね~?」

 

暦は12月。いわゆるレースシーズンの期間であるこの時期にエントリーを受け付けている大会などほとんど無い中で、スマホを片手に皆一応探してみる。

 

そんな中、恐らく酒の力だろう・・・その場のノリで普段なら絶対に言わないようなことを、ふと私が口にする。

 

「どうせ出るなら記念に残るように100kmとか出ちゃいますか?ウルトラならこの時期にエントリーあるでしょうし。」

 

普段はあまり走っていない人が多い初期メンバーだが、意外にも参加にノリ気な模様。まぁ嫌よ嫌よも好きの内とはよく言ったものだ。そんな中、とあるメンバーがこんなことを言い出す。

 

「どうせなら、とんでもなくキツイやつにしちゃいましょう」

飛騨の龍に挑む男たちの闘いが今、幕を開ける。

 

夜が明ける。飛騨の龍にいざ挑まん

予想外にもたっぷりと睡眠を取れたおかげかカラダの調子は悪く無さそうだ。窓の外を見てみるとまだまだ暗い。それはそうだ、だってまだ午前2時半なのだから。

 

わざわざ6時間かけて高山まで来て、こんなに早起きまでして何をするかと思えば100km走るというのだから驚きを通り越してもはや呆れてしまう。理解できない人には一生分からない世界である。

 

起きて早々に足の裏のテーピングをするのは私のレース前のお決まりの準備だ。

 

ふと周りを見てみると、温泉に入りに行く者、早々に朝食を済ます者、ストレッチをする者、ボーっとして少しずつ頭の切り替えをする者など様々である。

 

「寝れましたか?」

 

あるメンバーに問いかけると

 

「レース前はいつも寝れないんですよね。今回も不眠状態で挑むことになりそうです。」

 

と眠そうながらも明るく問いに答えるメンバーの榎田(仮称)さん

 

この後、彼はレース途中で物凄い睡魔に襲われて半分寝た状態で走ることになるのだがそれは又あとのお話。。

 

時刻は午前3時45分。さて行きますか。

 

会場へ

時刻は午前4時。まだまだ空は暗いが会場全体はライトアップされており、多くのランナーが集うことで異様な熱気に包まれていた。

 

今回のレースはスタート時刻が4:45と5:00の2回に分けられており、我々も当然分かれることになる。コース自体もランナー同士すれ違うポイントがほとんどないため、今この場所から離れた後はゴールするまで合うことはほぼないと言っていいだろう。

 

早々に手荷物を預け、今回の参加メンバーを集めていつものように円陣を組む。私がチームの代表を務めていた頃からレースの前に行うルーティン、気合入れだ。

 

右脚を一歩前に出し、お互いに肩を組みながら円陣をつくる。代表が激を入れて気合の掛け声と共に右足で思いっきり地面を踏み込む動作がチームの気合入れのやり方だ。

 

「では今回は・・・石山さん!(仮称)お願いします」

 

私がメンバーの1人を指名して今回の気合入れをお願いする。この記念レースを飛騨高山ウルトラマラソンに仕立てあげた張本人だ。

 

「みなさん・・・無事に生きて帰ってきましょう」

「行くぞーっ!!!」

 

 「ダンッ!(踏み込み)」

 

さぁ夜が明けてきた・・・スタートだ。

 

つづく

 

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